看護用語集 専用ページ
開設日 2010年09月12日
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 血 液 培 養 検 査(けつえきばいようけんさ)  



    発熱などの原因菌を調べる時に実施される検査です。

    以前は動脈血の培養検査が多く実施されていましたが、

    現在では静脈血での検査が多くなってきています。




 血液培養検査の採血方法について


      
 ☆医療機関などにより少し異なります。

        ここでは看護師が実施できる静脈血での血液培養検査の

        採血方法について記載してあります。




  
必 要 物 品

     培養ボトル(カルチャーボトル)二本

     好気性菌用と嫌気性菌用

     消毒用アルコール(消毒用エタノール、70%イソプロパノールなど)

     ポピドンヨード(イソジンなど)

     滅菌手袋




   穿 刺 部 位 の 消 毒

     最初にアルコール綿で穿刺部位を清拭して、その後、

     イソジンなどで消毒(中心から外へ広範囲に消毒)します。

     医療機関などによっては、イソジンなどで消毒後、アルコール消毒

     するところもあります。又、イソジンなどが使用できない方には、

     アルコール消毒を2回、反対に、イソジンだけで2回消毒する

     ケースもあるようです。


     消毒後はよく乾燥させます。


     
*採血後(針を抜去した後)、ハイポアルコールで皮膚に付着した

      イソジンなどを脱色してくれるナースもいます。



   
☆穿刺部位について

     主な穿刺部位には、肘正中皮静脈 橈側皮静脈 

     尺側皮静脈 前腕正中皮静脈 などがあります。

     肘正中皮静脈が推奨されています。

     上記の血管以外に手背の静脈を選択する場合もあります。

     ※血管確保をしている場合は輸液ラインから採血する場合もあります。

      この場合は汚染菌が混入する確率が高くなります。


     人によって血管の走行は異なりますので、

     より安全な血管を選択する必要があります。


     下記に血管を選ぶ時のポイントを簡単にまとめてみました。

      
・肘窩線より遠位(末梢側)の血管を選択

      
・正中線上 又は 外側(橈骨側)を選択

      
・浅い血管を選択

        肉眼で容易に確認できる血管、浮き出ている血管 など

        わかり難いようであれば、駆血帯で確認してみる。


      
・より太い血管を選択

      
・安定した血管

        動きやすい血管もあります。


      
・弾力があり、柔らかい血管

        硬い血管は動きやすく、針が貫通し難い。

        同じ部位を頻回に刺された血管は脆くて、

        硬くなっている場合が多いので避けます。


       
*肘窩線 → 肘を曲げた時の内側の線又は、

                 上腕骨の内側上顆と外側上顆を結んだ線

 



   採 血 の 実 施

     血液培養検査の時は、間隔をおいて2〜3回採取するか、

     時間をおかずに、2ヶ所以上の部位から採取します。

     採血するときは、滅菌手袋を着用します。

     穿刺する部分には触れないようにして、針を刺します。

     採血量は成人の場合は、1回の採血で10ml〜20ml

     が一般的だと思います。

      
★カルチャーボトルの種類(メーカー)によって異なります。




   ボ ト ル の ゴ ム 栓 の 消 毒

     採血した血液をボトル内に移す時に雑菌などが混入しないように、

     培養ボトルのゴム栓の部分を消毒する必要があります。

     ゴム栓のキャップをはずして、イソジンなどで消毒した後、

     アルコール綿で消毒

     又は、アルコール綿だけで消毒。




   ボ ト ル 内 に 注 入

    
針は刺しかえずに、ボトル内へ注入
  
      
新しい針に刺し換えない理由

       ・採血時の消毒がしっかりされていれば、換える必要性はない。

       ・針を刺しかえる際に、かえって雑菌などが混入するリスクが高くなる。

       ・針刺し事故の防止   など


    
○注入する順番

      好気性ボトルから嫌気性ボトルへ

      量が少なかった場合は好気性ボトルから。

      
★空気が入らないようにするためには、

       嫌気性ボトル内に先に注入することを指示している文献もありますが、

       好気性から先に注入した方がいいという説もあります。

       特に充分な採血量を採取出来なかった場合などは、

       先に好気性ボトルから注入した方がいいようです。

       要は汚染菌(皮膚の常在菌など)の混入を防ぎ、適切な量を

       好気性ボトル内に注入することが大切になるようです。




 
   注 入 後 の 処 理

     ・注入後はよく混和する。

     ・速やかに検査室へ提出

     ・保存しておく場合は室温。冷やさない。

      
★冷蔵庫などに保存しておかない。




   以 前 と 違 う 点 は ?

    
○静脈血の採取

      以前は、血液培養は動脈血を採取するのが一般的でした。

      今では、動脈血も静脈血も検査にさほど違いが無いということがわかり

      静脈血の培養が多くなってきています。動脈血の採血よりも手技が簡単で、

      患者さんへの負担も軽いということもあります。


    
○注射針の取り換え

      以前は皮膚の常在菌が注射針を介してボトル内に混入する

      危険があり、新しい注射針と交換していました。

      現在は皮膚消毒が正しく実施されていれば、

      注射針を新しく交換しなくてもよくなりました。

      針刺し事故の防止にもつながる為です。



    ※医療機関や医師、看護師などにより少し異なります。





  
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  ◇血液培養ボトルの順番に関する参考・引用文献
 
    臨床微生物迅速診断研究会HP内
    http://www.jarmam.gr.jp/

      血液培養で嫌気ボトルが先???
       http://www.jarmam.gr.jp/situmon3/kenki-bottle-saki.html

      血液培養ボトルへの採取の順序について
       http://www.jarmam.gr.jp/situmon/ketu_biyo-bottle.html

      血液培養用採血シリンジでの空気抜き
       http://www.jarmam.gr.jp/situmon3/ketsubai-kuukinuki.html


  ◇その他の参考文献 ⇒ 「参考文献一覧」




 
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